亡くなった友人の分も

kashiwazaki momoko

大槌高校3年 柏崎ももこ

 私は、今地元の大槌高等学校に通っていて、今年卒業です。昨年3月11日は、午前授業で私は吹奏楽の部活をしていて、高校は高台にあるので無事でした。その後、高校は避難所になり一時は1000人を超える人が避難して来ました。私達高校生と先生方で避難者を支えるため、トイレをはじめ建物の清掃、炊き出しや避難者の名簿作りなど、様々なことをしました。
 家族は無事でしたが、家は流されて基礎しか残らず、赤浜小学校の体育館に避難しました。震災当初は学校に通えるか、進路もどうなるか全然希望がもてませんでした。
 震災から1カ月後、無事学校も始まり部活も出来るようになりました。私にとって学生生活最後の部活です。
私はトランペットを吹いていました。吹奏楽の大会は夏に行われるのですが、会場となる会館はすべて被災して、開催するかも分からず、半ば諦めかけていました。ですが、違う吹奏楽連盟支部の方々のご厚意により無事大会が開催され、県大会では金賞を受賞できました。
大会のほかにも支援に来た自衛隊の東北方面音楽隊、県警音楽隊の方々との交流や、佐渡裕さんや東京ブラススタイルさんなど様々な音楽家の方々がコンサートをしてくれて、音楽的な支援をいただきました。
部員の一員として私個人としても、音楽を通じて元気をもらい、人の心を豊かにすることがとても喜ばしいことだと思いました。
 私は春から理学療法士を目指し、千葉県の専門学校に通います。母が看護師だったことや、病院での職業体験であこがれました。学校に通えるのも、たくさんの方の支援のおかげです。
 今回の震災を体験し、人と関わり、助け合うことの大切さを深く感じました。私はこれからも音楽を続け、理学療法士として、音楽家として、人の心を豊かにし、笑顔を増やしていきたいと思っています。
震災でいただいた多くの支援に日々感謝し、亡くなった友人の分も、これからの人生を歩んでいきたいです。
一人でも多くの人の心の支えとなるよう、今できることを精一杯していきたいです。

momoko_genko

 

One Response to “亡くなった友人の分も”

  1. […] 2014年1月13日、大槌町で成人式行われ、ここ赤浜でも華やかな晴れ着姿の柏崎ももこさんが仮設住宅から中央公民館に向かいました。ももこさんは一昨年の高校三年生の時に当ブログにメッセージを寄せくれました。http://akahama.jp/archives/902 あれから2年、当時の目標を持ち続け理学療法士を目指し、千葉県の専門学校で勉強中です。同じ仮設住宅の田中悦子さんが、目に涙を溜めて、「同じ仮設から、こうして成人式に向かう晴れ姿が見れてとてもうれしい」と語ってくれました。小学校体育館での避難所生活の時、ももこさんは、いつもほがらかで、お掃除にゴミ集め、嫌な顔せずやってくれたそうです。いつも声をかけてくれた若い声に元気をもらったと、娘の事のように嬉しそうに話してくれました。 ももこさんは、「本当に成人していいのかなー」と少し不安気な様子でしたが、ブルーの着物がよく似合う落ち着きを持った女性に成長していました。後2年の勉強期間を経て、きっと立派な社会人になることと思います。 […]

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