鵜鳥神楽演舞会&昼食支援


鵜鳥神楽(入館)
 2月10日赤浜小学校体育館で鵜鳥神楽演舞会&昼食支援が開催されました。この日は天気も良く寒さが和らぎ、多くの住民が足を運び、ボランティアさんを含めて多い時で160名程の人が集まり賑わいを見せました。昼食支援として「岩手県飲食業組合」釜石・大槌支部の皆様より炊き込みご飯、カレーライス、すいとん、お汁粉の提供があり、美味しい、とても充実した昼食を取ることができました。

 鵜鳥神楽は譜代村の鵜鳥神社に伝わる伝統的な神楽で「陸中海岸地方の廻り神楽」として岩手県、国の無形民俗文化財として登録されています。以前は赤浜にも定期的に訪れて何軒かの神楽宿にて演舞会が行われ住民を楽しませてくれていました。年配の住民は何度も回数を見ているのでしょう、「山の神」の始まりは、待ってましたとばかりに拍手がわき、狂言の間に「ドンパン節」が歌われると、一緒に歌い、懐かしさに酔いしれている様子でした。
 私の実家も子供の頃に神楽宿として使われていました。10名以上の神楽衆の方が来たと思います。その日の晩は家じゅうに神楽衆の人たちの布団がひかれます。お風呂から食事から女の人たちは大忙しでした。ただ、赤浜の人たちと座敷で見た神楽は狭い中でのステージとなるため、真近で神楽を鑑賞でき、音と踊りの迫力が全身に伝わり、見せる側と見る側が一体化した舞台だったと思います。神楽が来るのが楽しみでした。
 今回の神楽は若い人も多く後継者もしっかり育っているのだとうれしく思いました。楽屋では若い青年の方達は時間を惜しむように一生懸命に踊りを練習し本番に臨んでいました。「山の神」の青年は本番の後、汗びっしょりで息も荒くゼイゼイしてる所に、ご苦労様でしたと声をかけると、「拙い踊りですみません」と、謙虚な言葉をくれました。古来からの伝統芸、修練は長い道のりなのでしょうが、これからも芸を磨いて自信を持って踊ってください。
 鵜鳥神楽衆の方々は震災後、初めて訪れたとの事で、以前の景色が一変して驚いたようです。
 写真は、神楽衆の方々の入場シーン。会場に入る時の儀式のようです。荷物を運び入れた後、整理も済んでいない状態で、すぐに玄関に戻り笛、太鼓の音ととともに、権現様を抱え礼をしての丁寧な入場です。以降に演目の写真を添えネットで拾った内容ですが、演目の意味を載せて鵜鳥神楽を紹介いたします。

鵜鳥神楽(演目)
 この日の10の演目です。時間は13:00~17:00までに及ぶ長時間のステージです。

鵜鳥神楽(座揃)
 演目1「座揃」(神座に神様をお招きする意味あいのある儀礼)

鵜鳥神楽(岩戸開)
 演目2「岩戸開」(神楽の始まりにあたって舞処清める意味がある舞)
 面形の手力男命と、経津主命が出ます。烏帽子に女物のじゅばんとぬきだれを着て襷をかけ、腰に太刀をはき、弊と扇の舞です。言立てのときに「祓いたまえ、清めやまえ」という言葉があります。

鵜鳥神楽(岩長姫)
 演目3「岩長姫」(須佐之男命(スサノオ)によって退治された大蛇の霊が残って姿を変えた岩長姫の舞)

鵜鳥神楽(斐の川 おろち退治)
 演目4「斐の川」(須佐之男命(スサノオ)による大蛇(オロチ)退治の舞)
 須佐之男命は中国山地を徘徊し出雲の国斐の川にさしかかると嘆き悲しむ老夫婦と稻田姫に出会いました。理由を聞き尋ねると八岐大蛇が毎年現れ7人の娘がさらわれてしまい残った娘もやがてその大蛇にさらわれてしまうとの事。須佐之男命は一計を案じ木の実で作った毒酒を飲ませ酔った大蛇を退治します。

鵜鳥神楽(榊葉)
 演目5「榊葉」(清めと祝いの舞)
 直面の一人舞で、神楽の基本とされる舞です。扇、錫杖、弊をもち、激しい足踏みを伴った非常に荒々しい舞で、酒、米を撒きます。この曲は新築の家に招かれた折などにも所望される清めと祝いの舞となります。

鵜鳥神楽(松迎)
 演目6「松迎」(新しい年を祝う舞)
 若男面をつけた千秋・万歳の兄弟による二人舞です。

鵜鳥神楽(姑礼)
 演目7「姑礼」(狂言)
 結婚して初めてしかもかなり時間がたってのお嫁さんの実家訪問です。袴がない刀がないと近所で借りますが、現場に合わせて面白おかしく展開します。

鵜鳥神楽(山の神)
 演目8「山の神」(厄難の祓いを行う舞)
 鵜鳥神楽を代表する舞です。それは、太鼓が鳴り響く中、真っ赤な面を付けた「山の神」が全身のあらゆる筋肉を緊張させ、ひねり、跳ね、回る。まるで指先にまで神が宿っているかのごとく荘厳で勇ましい舞です。

鵜鳥神楽(恵比寿舞)
 演目9「恵比寿舞」(大漁祈願の恵比寿舞)
 恵比寿面を着けた一人舞で、釣り竿を上手に操って鯛釣りをします。

鵜鳥神楽(篠田の森)
 演目10「篠田の森」(狂言)
 信州篠田の森の七色狐を道化の狩人が捕まえに行く話です。娘に化けた狐が狩人を翻弄するくだりがなんともおかしく、狐が正体を徐々に現す様子は面を2つかぶり、背中で手を合わせて表現します。最後は捕まった狐がその年の豊年、豊漁を予言しおめでたく幕引きとなります。

鵜鳥神楽(権現様)
 権現様
 この権現様に頭をかじってもらい、健康を祈ってもらいます。

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